ゼルダの伝説〜夢幻の砂時計〜
『〜大地の汽笛〜』が予想以上に面白かったので、引き続きこちらも。2007年6月の商品なので超今更だけど、やっぱり最近クリアしたので書いてみる。定価4,800円のトコロ、現在の実売は3,000円強位でこちらも大変おススメです。初のDSソフトとなっているが、マニアックに難しくなった本シリーズを見直し、女性など新規ユーザ取り込みも狙った意欲作だったらしい。すでにタッチペン操作に慣れている上に難易度もかなり低いため、非常にあっさりクリアできた。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2007/06/23
- メディア: Video Game
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「良かった点」と「不満点」について、『〜大地の汽笛〜』と共通なのは緑色・改善されたものは青色にて文字色を表示している。なお、無着色なのは概ね各ソフト固有のものだ。
■良かった点
- 取り扱い説明書なしでもいける程、直感で操作が可能である。
- 音響効果が良い(特に好きなのはサルベージの時のチェーンと箱を開ける時の音)。
- タッチペンでというDS機能を使った操作になっている。ハード特性を使うのは特徴が出て良いと思う(移植しにくくなるけど)。
- キャラデザインがDSの性能や画面の大きさにフィットしている。
- 建物の内装が細かく描き込まれている。
- ムービースキップができる。
- 管理できる範囲にアイテムの種類や数を収めている。
- 中ボス、ラスボスとも2画面を使って戦わせる部分は良かった。中ボスでいうとブレイズとかレヤード。
- 「いかに効率良く動くか」というのを考えさせ、タッチペン機能を使ったMAPへの書き込みがあり、そしてタイトルにもある砂時計を使った時間制限、の3つを組み合わせた海王の神殿の基本アイデアが素晴らしかった。
- 海王の神殿は何度もトライさせられる割に、新アイテムで経路や方法を変えられたりと、飽きのこない良いダンジョンデザインとなっている。
- 海図に場所を転写させるイベントは、さすがハードメーカと唸らせる謎解きだった。
- カギ爪ロープはアイテムとして素晴らしかった。
- 航行時に出来る事が結構豊富にある。
- 航行時のワープ開始がどこからでも出来る。
- サルベージが楽しい(パターンは似たようなのしかないのに、何回やっても結構面白かった)。
- ラインバックとシエラのキャラの出来が良かった。
■不満点
- ストーリーが全体的にいまいち。第一にテトラがバカすぎ。あれでは助けに行こうという気も起きない。冒険の動機付けというか話の持っていき方に無理があったように思う。
- 謎解きと中ボス戦が少し簡単すぎる。ワンパターンに感じる事もあった。
- 全体的に難易度が低いのにハートの器を集めるのは大変なので、結局コレクトは放置しがちになる。
- 画面レイアウトがいまいち。左右に「メニュー」と「アイテム」があったり、「アイテム」オープン時に最下段へ武器が横並びに配されてたりと、使いづらかった。
- ファントムが「ニガサン」などと一々喋るため怖さが全然ない。
- 自分宛の手紙なのに、”ポストマンが読み上げ&持って行ってしまう”システムなのはいかがなものかと。
- 3隻1まとめの方の海賊船は、1隻1隻がしぶとくて面倒だった。居る場所も最悪。
- 選択ファイル上の精霊・鋼・剣のマークが、大きさや形がそれぞれ異なるのに横並びしているため、見た目に美しくなくなっている。再開して目に映る度に残念な気持ちに。
- 船をカスタマイズしたくても、1シリーズに8部品も必要なため、1シリーズ分すら揃えるのが難しい。
- 船のカスタマイズについて、能力的な差別化が欲しかった。
- サルベージで得られるお宝の1つが砂時計の砂というのは変。ムービーまで使って説明したりとせっかく厳かなイメージにしたのに台無し。
- 力・知恵・勇気の素はもっと集めやすいようにして欲しかった。敵が弱いので全く必要はないが(これも問題だけど)、Lv.2になったらどうなるのか見たかった。
- サルベージで得られるお宝が何度も同じパーツだったりとあまり嬉しくない。確立調整に問題あるのでは。
- 精霊を変更した際にシエラがガイドも変わるようなセリフを言っているのに、結局喋るのはシエラだけ。
■ボス戦感想
- 中ボス戦で印象的だったのはボンゴロンゴ戦。このシステムが次作に繋がったのかと思うと感慨深い。
- 次にキュバス4姉妹戦。本当に”テニス”だけしかないのに驚いた。倒した気があまりしない。やはり剣でキッチリ止めを刺したいものだ。
- ラスボスは初回で異様にあっさり倒せたが、ED目の前に面倒よりはずっといいと思う。
■その他
- 物理的な画面サイズは同じはずなのに、『〜大地の汽笛〜』に比べて、全体マップを見ている時に随分世界が小さく感じられた。
- 魚影を表すマークだが、魚形であるだけに時折バックしているのは違和感があった。
- たった100年で凄まじい地殻変動だ。ユキワロシ村のある部分の移動距離とか半端ない。
- テリーのカード会員制度は今回意味なし。後半は進路妨害船ともいう。
- ラインバックよ、お前はこれまで海図なしにどうやって航行していたんだ。
- ラインバックとシエラとの掛け合いが良いため、ジョリーンがただのウザい女に。
- えがおのおとなは是非切らせて欲しかったです。
- だからポストマンの言う本局ってどこ?
開発スタッフインタビューも結構面白かった。やはりメルカ島はメルカトル図法から、モルデ島はモルワイデ図法が名前の由来らしい。しかし何といっても一番驚いたのが、「マイクを使った笛吹きは(このハードでは)難しいから止めた」とあった事。分かっていたのにどうして『〜大地の汽笛〜』でやったんだ(岩本さんがどうも犯人のようですな)。