The Hope Diamond 1


2月13日(日)に放送された、NHK HV特集 『ホープダイヤに秘められた3つの謎』を見た。コ・イ・ヌールやオルロフに並ぶ有名なダイヤモンドの1つで、世界最大のブルーダイヤが主役だ(無色透明ほど良しとするダイヤにあって、例外的にブルーやピンクなど、その希少性からそれ以上に高価とされるものがある)。その名は最も長く所有していたホープ家から来ている。




ホープは不思議な事に、その特殊な青色の原因だけでなく、産地や由来さえも分からないでいた。所蔵しているスミソニアン国立博物館のジェフリー・ポスト博士を中心に調査が行われ、長きに渡る「実はフランス王家の”フレンチブルー・ダイヤモンド(フランスの青)”ではないか?」という疑問もついに解かれる。下記写真は、ホープの1.5倍もの大きさもあるフレンチブルーをはめた勲章だ。



スペックは以下の通り。COLORとCUTはやはり例外的な記載となっているようだ。推定200億円。CLARITYは中程度でCUTもイマイチなためか、大きさや背景を考えると安い気もする。また、写真を見るとその輝きは大変すばらしく感じられるが、ハイビジョンの映像で見るホープからは何となく物足りなさを覚えた。実はこのダイヤ、犯罪隠蔽のため再カットされている。出自の怪しい宝石や依頼主のものでも扱う2番目のカット職人は、最初の職人程の腕ではなかったのかもしれない。


  • CARATS: 45.52(0.2g/ct)
  • CLARITY: VS1. Whitish graining is present.
  • COLOR: Natural fancy deep grayish-blue
  • CUT: Cushion antique brilliant with a faceted girdle and extra facets on the pavilion.
  • DIMENSIONS: 25.60, 21.78, 12.00 mm(L,W,D)



番組冒頭、ニューデザインのネックレス(台座)にはめられたホープダイヤモンドを、あるモデルが身に着けて写真撮影をしていた。上記写真のもので、女性はヒラリー・ローダさんという。非常に美しい人ではあるが、ハッキリ言って肌がシミだか吹き出物だかで汚い。もうちょっと考えて欲しかった・・・(写真の方は加工されてました、はい)。



続く


写真はこちらのサイト様よりお借りしました。
http://www.palagems.com/home.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Hope_Diamond