明日の舵はどっちだ


前から書きたいと思っていた、少し古い話題について。

外航に北極海航路という選択肢が出てきた。昨年11月、ロシア国営ガスプロム社がLNG輸送で初航行を成功させたのだ。ノルウェーのハンメルフェスト港を出発して福岡県戸畑港へ到着。途中、30cmにも届く厚い氷に対して原子力砕氷船が先導、9日という驚きの短い航海であったとか。という事で、通行料と法的支配を狙うロシアが、売出しに鼻息を荒くしている。

ガスプロム社のサイト。天然ガスの生産と供給では世界最大。
http://www.gazprom.com/press/news/2012/december/article150603/
既存ルートとの違いはここの図2が分かりやすい。
http://www.keieiken.co.jp/monthly/2008/0812-10/index.html
NHKもこんな番組を放送していた。見逃したー。
http://www.nhk.or.jp/worldwave/marugoto/2012/10/1029.html
北極海航路の現地調査について。至極ごもっともな内容。
http://www.sof.or.jp/jp/outline/index6_1.php

一方、パナマ運河は拡張工事を来年にも完了予定。
http://www.embassyofpanamainjapan.org/jp/canal/plan/


いずれにしても対応した船が要るだけでなく、政府が動かないと特に前者は上手くいくはずもない。読みを誤り船を買いすぎて今経営がまずい商船三井、そして日本郵船川崎汽船の海運3社といい、海からも目が離せません。