鳴動する日本の銀行


金融緩和策といい、日銀が活発な動きを見せている。
情報発信も多くなってきていて、本日だけで5件。『主要銀行貸出動向アンケート調査』を取上げてみたい。


資金需要は確実に増えており、企業向けの内、規模や業種別に見ると「大企業向け」が一番多い。中堅や中小は引き摺られる形のようだから、基本的には大企業が投資を牽引していると分かる。こういったデータと日々のニュースが、特にTVメディアは連動してない気がします。


逆に、資金需要が減少した理由として「売上げ減少」が普通にトップ。勝ち組と負け組がはっきりしてきたのだと思う。運輸のクロネコと佐川、コンビニなら大手3社とそれ以外とか。ちなみに、「モノづくり日本」といったスローガンの割りに、製造はマイナスで、好調なのは非製造。まあ・・・時代遅れというか視野狭搾な事言ってるなーとは思っているよ。


何にせよ銀行は中小への貸出しにも積極的で、しかもその理由が「他行との競争激化」や「成長分野への取り組み」だそうだから、失礼ながらようやく正常な事業活動をしつつあると。同時に株価も、産業別はもちろん業種別でもなく、より一層個々の企業ごとに上下を見る必要がある(もうなってるか)。これこそ、”グローバル時代”ですね。