フェンシング 1


少し前に、NHKで放送されたスポーツ大陸、『自分のために戦う〜フェンシング 太田雄貴〜』より。


言うまでもなく、北京五輪の銀メダリストで一躍有名になった人。メディアへの露出に反比例して本業が振るわなくなり、再起を図るという内容だ。が、その辺は興味ないので、この番組で見る事のできる、彼の競技暦やフェンシング自体について書いてみる。


太田選手はフェンシングの中でもフルーレという種目をしている。フルーレというのは武器そのものの名前で、エペ、サーブルと合わせて3種ある。フルーレはゲームでもよく聞くレイピアが軽量化されたものらしく、突きだけで競う。初心者がフェンシングを始める時、一番入るのが多い種目なのだとか。


判定部分となる金属で編んだメタルジャケットと審判器をコードでつなぎ、電気剣であるフルーレでそこに一定以上の強さで突くと判定が行われる。太田選手が試合会場入りする姿を見ると、剣は3本持ち込んでいた。


小学3年で始めて7ヶ月後に全国大会で優勝。マイナー競技とは言え、栴檀はって奴ですね。高校2年で全日本へ初出場、最年少で日本一に。彼の強みは、世界最速と謳われる突きのスピードと”振り込み”という背中への突き。前者はコンパクトに腕を畳み、後者は腕を器用に捻る必要があるので、腕や手首の関節が柔らかいというか可動域が広いんだと思う。


現在、日本人選手として初の世界ランキング一位。五輪金メダリストのクライブリング選手(独)は7位だ。他の日本人を見ると、千田(チダ)選手が21位で福田選手が30位。何でこの前の全日本で負けたのか分からないくらい、1人突出しているのが分かる。トップ10でみると、3人も入っているドイツが今一番強い国のようだ。その他も欧州が多いけど、イギリスからは30以内にすら1人もいない。


国際フェンシング連盟(FIE)のランキング表から個人のプロフィールにとべる。利き腕の項目は分かるとして、結婚暦(Marital status)だけでなく子供の数(Number of children)まであるのは謎だ。しかし連盟ってフランスではなくスイスにあるのか。


ちなみにフランス語でフェンシングはEscrimeという。全然、英語と被ってない。