2009 ネーベルホルン杯 男子FSと女子SP・FS


まず男子FSの結果から。

やっぱりステファン・ランビエール選手が1位で総合も1位。PCS(構成点)についてはもういいとして、2Ax2、コンビネーションジャンプx2、そして1LzでもTES(技術点)が71.61・・・。他の選手がやる気を失くしそうなくらい、別格の点が出ている。最後のコンビネーションスピンにズラリと並ぶGOE +3は、今まで出てない方が不思議なくらいなので納得なんだけれども。動画で演技も見たけど、えーーーというのが正直な感想。衣装は本屋へ行った帰りのような普段着くささが残念。今回の動画見る限りSPの方が出来が良いと思うが、ウィリアムテル序曲の内、行進曲を使うとは思わなかった。日本では運動会で同じみかと。やや子供っぽいというかノービスっぽくも感じるけど、今までにない感じで面白くていいかも。


2位はロシアのイワン・トレチアコフ選手。おお、ロシア頑張ってるな(今回までこの選手を知らなかったけど)。しかし。4Sも3Aも跳んだし、きっちり3回コンビネーションジャンプも入れてさえ、TESは74.08でランビエール選手と大差ない。


佐々木彰生選手も得意のルッツを2回入れて9位の114.86、総合では7位で179.16。ほぼMAXの力を出した感じで素晴しい。


以上の結果より、男子シングルはスイス・ドイツ・フィンランドなどがオリンピック1枠を獲得。フィンランドについては、欧州で今をときめく女子シングル大国なので良かったですね。


今大会では、4回転を入れている選手が多いなと感じた。あと、ランビエール選手の点の出方について、1つは今季のルール改正が関わっているのかなとも思った。今月発売の『Figure Skate Days Plus』にあった藤森さんの解説によると、全要素に対し”音楽構造に要素合っている”、という評価項目が追加になったそうなので。




で、女子の結果だが・・・。まず何と言っても村主選手の欠場が残念。これにより中野選手との戦いにおいて、一気に不利となった気がする。東京ブロックも出ないので、いきなりGPSかあ。マイヤー選手も欠場となり、1位を取る大きなチャンスだったのにもったいない。


話を戻して、SPではアリッサ・シズニー選手が、そして何とFSではヤン・リュウ選手がそれぞれ1位に。特に後者については、プロトコルの一番上に来てるのが失礼ながら新鮮だった。エッジエラーはあるものの、きっちり5種類のジャンプを入れている。ユリア・セベスチェン選手も頑張ったけど、総合で4位と表彰台には届かず。シズニー選手はFSで珍しく転倒はなかったものの、ダウングレードが3つもあってFS6位に。でも総合ではギリギリ1位に。。


以上より、女子シングルは中国・ハンガリースロベニアなどがオリンピック1枠を獲得した。それにしても、フランス女子は何故に育たないのだろう。