2009 GPS ロシア・ロステレコム杯 2


女子FS後半グループについて。


浅田 真央
ギリギリ後半グループで登場。点数はシニアになってから最低のようだが、まあなるべくしてなったという感じですね。悪い方向へ悪い方向へと進んでしまった。2Aを失敗する姿を見るようになるとは。1つだけいいのは、SP同様にLv.の取りこぼしが減っているところだ。総合5位に。GPファイナルはほぼ無いという事で、全日本が沸騰しそう。


アシュリー・ワグナー
アレクサンドル・ボルディン(ロシア)の『ダッタン人の踊り』より。昨季から”つなぎ”の動きをたくさん入れてきているが、少し多いかなという気がする。もう少し間引いた方が、むしろその”つなぎ”が生きるかと。ジャンプ、スピン共加点が多くていいですね。そういえば変な癖もあんまりないし。天井に視線を向けてのスパイラルは止めてくれて良かった。あれは笑える。


アリーナ・レオノワ
映画『シカゴ』のサウンドトラックから。こっちもキャラ頼みなというか前面に押し出したプログラムになっている、が少々やりすぎだと思う。途中からウザいとさえ感じた。ジャンプもスピンも完璧に滑っているような場合ならいいけど。せっかく昨季大躍進したのに、下手するともう頭打ちになりそうだ。


安藤 美姫
クレオパトラ』でBiographyをupdate申請しているとは。衣装が番宣と違うけど、絶対こっちがいいですね。髪飾りと合わせてスゴク良い。ステップの処でサラウンドを利かせたり、プロ使ってるだけあって凝った編集だと思う。前半、特に冒頭辺りは寂しい感じなので、もう少し何か入れてもいいかと。でも衣装と曲と振り付けにコンセプトの一致も多少見えるので、中々良いものになるかもしれない。SPと同じく練習時のようないい動きはなかったが、それなりにまとめFS1位で優勝した。表彰台で髪を下ろしていてますますそれっぽくなっていたが、モロゾフコーチの指示なんだろーなと。


アリッサ・シズニー
モーリス・ジャール(フランス)の『ドクトルジバゴ』から。いつ見ても、なぜこれで跳んで着氷できるのか不思議でしょうがないジャンプだ。でもスピン、特にレイバックでLv4の上に加点が山のようにあるのは固い。シャーロット体勢ってどうもキレイに見えないな、とこの選手の滑りを見る度に思う。つなぎの要素以外はPCSも7点代を揃えて来たし、昨季から多少安定してきたのが利いてきたかな。


ユリア・セベスチェン
ラウル・ディ・ブラシオの『音楽集』より。慣れないGPS SP1位(それも最近の世界選手権優勝者2人も押さえて!)なせいか、緊張しているのがハッキリ分かる状態だった。で、お決まりのパターンとなり、調子を落としてFS7位で総合6位に。残念だったけど、PCSには結構7点台が見えるので、次の試合は踏ん張り所だろう。衣装は良く見るとキレイだけど、寸胴が強調されるつくりなのはいかがなものか。



GPSとあまり相性の良くない安藤選手が2勝目。NHK杯での中野選手との対決が楽しみだ。