今季お気に入りのプログラム


いよいよオリンピック開幕ですね。少し?更新を滞っている内に、グランプリシリーズや全日本選手権が終わって日本代表も決まり、欧州選手権や全米/加選手権が終わって各国代表も決まり、と。残る問題は、ライヴ観戦のためにどうやって有給を取るかだ!


フィギュアスケート4種目が始まる前に、これまで見てきた中で、今季気に入ったプログラムについて記しておく。


女子シングルSP


1. キーラ・コルピ 『キャラバン』
欧州選手権での演技は本当に素晴らしく、隙が微塵も感じられなかった(Lv.の取りこぼしはあったかもしれないけど)。非常に完成度が高く、まさしく全体で1つの作品になっていた。ヴァイオリンの音色とシンクロして、そこにないはずの何かが流れているのが見えるよう。GPSで見た時は特に良いと思わなかったので、60台の点数が出たとき「えっ」と思ったものだったけど、今なら納得です。

2. シンシア・ファヌフ 『ノクターン
NHK杯で観戦して印象が変わった選手だったりする。多少のスピードの増減について、映像では分かりずらいし。でも実際見て、「いいなぁ〜」と唸った。彼女の「感性」がよく出ていて、大小様々な厚みを感じた。顔がちょっと怖いけど、ロシェット選手よりずっと面白い演技をすると思う。

3. ユリア・セベスチェン 『秘密の花園
当たりプログラムでグランプリシリーズでは大活躍だった。”おきゃん(古い言葉だがあえて使う)”な彼女にもピッタリ。オリンピックシーズン、それも自身最終シーズンでいい振付けなのは良かった!


女子シングルFS


1. キム・ヨナ 『ヘ調の協奏曲』
GP初戦で見た時はビックリ。曲の発表を聞き、どういう風に作ってくるのかと思っていたら、本人が気に入っている曲を使った等身大の自分という表現スタイルだった。特に冒頭とサルコーを降りてからターンを繰り返す処がいい。事の始まりから紆余曲折の思い出があり、そして現実に戻ってフィニッシュという感じかな。大体FSって長く感じるけど、あっという間に終わる印象だ。派手な衣装に頼らないのもいい。

2. ジョアニー・ロシェット 『サムソンとデリラ
特に好きな演技をする選手ではないけど、オリンピック用としてよく出来たプログラムだと感心する。自国開催だし、どれだけの人数と時間をかけて作ったのか、そっちの方に興味があるかもしれない。

3. なし


こう見るとベテランが多い、というか僅かな例外を除いてやっぱり二十代からだよねと思うのと同時に、あんまり北米勢が好きでない自分が二人も挙げていた事に驚いた。
一方、この大事なシーズンに、日本選手のがない・・・。何度も衣装を作り変えたり、コンセプトに一致がないんだよなぁ。全日本の最終グループ6分間練習で、リンクイン直前の様子見て吹いたよ。何の集団かと。今季の実績上、安藤選手が一番メダルの期待が持てるけど、SPもFSもプログラムはイマイチだ。FSは二人の振付師の意図が合ってないように見えてならないし。浅田選手のはもう言わずもがな。鈴木選手のFSはアピールのやり過ぎでくどい。まだSPのが良い。


さーて、結果はどうなる事やら。