さまよえる香港


トリップアドバイザーが、アジアの人気ホテルランキングを発表した。1位は香港。本体よりこちらがリスト化されていて見やすい。

ほぼリゾート地の中級ホテルだとか、はっきりした傾向が出ていて面白いが、1位の香港はちょっと違和感を感じた。写真のせいだろうか、まず1枚目は書斎染みているし、他を見ても何となく暗くて今一つ納得できない雰囲気がある。どことなく不明瞭だ。


以前のイメージ。植民地でありながらその立場を逆用して経済発展目覚しく、100万ドルの夜景と謳われ、「一度は行きたい近くの外国」だった。それが1997年にイギリスから中国へ返還されて早20年近く。今どうなっているのか。

ちょっと調べてみると、難しい状況になってますね。失業率は5パーセント以下だし、日本企業などによるデータセンター建設に湧いていたりもするが、一方で高齢化や住宅問題に悩んでいる。日本と並んで平均年齢が40歳超えとか、問題の内容が日本+中国、といった状況にも見える。


もう1つ驚いた事を。デモは世界で今一番行われて日常化しているとか。「貧困層は出産でも何でも政府の援助に依存するけれど、中流層は皆、お金がない、足りないという恐怖を感じつつ生活しています」。嫌だなあ、そっくりだよ。