武田選手1位、鳥居選手3位おめでとう!


2006年9月21〜24日に開催された、Junior Grand Prix@Miercurea Ciuc.Romaniaで日本選手が男女そろって表彰台に!内訳は、武田選手がSP 2位/FS 1位の総合1位、鳥居選手がSP 3位/FS 3位の総合3位だ。ちなみに、どちらもHome Rinkは明治神宮外苑FSCである。

しかし、詳細を見ると、はっきり言って不満が多い。



【鳥居拓史選手】
SPとFSの累計ポイントで、1位のアメリカ Tommy STEENBERG選手と比較すると、何と27点もの差がある。さらに詳しく見てみることにする。
SPでは、STEENBERG選手がスピンで2つのLv4を取っているのに対し、鳥居選手はコンビネーションスピンでLv2が付いた以外はステップを含めて全てLv1となっている。シットスピンでは殆どの審判に-1(-2を付けた審判すらいる)という状況だ。さらに気になるのはProgram Componentsで、バラつきがひどい。Skating SkillsとTransitionsで特に顕著なところを見ると、振付けにも問題があるのかもしれない。
FSについては、3+3ジャンプが1つもない上に、3つの内2つのコンビネーションで-1を、フライングシットスピンでもLv1の上に-1が付いている。ステップはサーキュラー、ストレートラインいずれも2.0に届かない。Program Componentsは、SP同様、乱高下がある。これではさすがに・・・うーむ。



武田奈也選手】
2位のアメリカ Melissa BULANHAGUI選手と、総合で4点差を付けての優勝ではあるが、もっと大差がついてよい内容だった。
SPについて見ると、スパイラルシークエンスとコンビネーションスピンでLv4を、そしてレイバックスピンではLv3ながら殆どの審判に+1をもらっている。フライングキャメルスピンで失敗があったようで、Lv1の上にGOEで-0.04となった事が、SPで1位をとれなかった要因の1つとなっている。とはいえ、BULANHAGUI選手もルッツとフリップで、思いっきりGOEにマイナスをくらっているが。Program Componentsの中ではTransitionsが弱く、2人の審判が3点代を付けた。
FSについては、GOEでの加点の多さが嬉しい。得意のループ他、多くの要素で+が付いている。ただ、コンビネーションジャンプの失敗と、ダブルトゥループで審判全員に-2を付けられたのは痛かった。これらがソコソコできていれば、10点以上引き離せたと思われる。Program Componentsでは、やはりTransitionsが若干低いものの、3点代はない。だがしかし!一番の不満はTime violation(演技時間違反)で-1が付いたことだ。奈也ちゃん(ってもう、”ちゃん付け”するような年でもないが)の馬鹿ー。