村主章枝、15歳

A 「まだ、15歳」
B 「Jr.期待の星ですね」
B 「何と言っても彼女の持ち味は、柔らかい膝ですね」

A 「『今シーズンの目標は、ノーミスでいくことだったので、ノーミスで元気一杯滑れればいんです』と笑っていました。非常に普段もにこやかな明るい女性、日本期待のJr.です」

B 「やっぱり膝が柔らかいという事で、ジャンプが非常に流れますね。非常に見栄えがします」


どこかで聞いたようなフレーズがあるが、さて、誰について語っているのか。
ってもう、タイトルで答えちゃってるし。そう、1996年全日本選手権でFPを演じる、村主章枝選手実況中の台詞だ。子供特有の細く長い手足、ピンク(アナはオレンジと言ってるが、映像ではどうみてもピンク)のミニスカ衣装、そしてそれに合わせたポニーテールを結ぶピンクのリボンとこんなトコまで似てる。演技前にちょっと笑う顔は、「誰?」という感じだ。演技後は確かにあの顔なのだけど。

リンクは新横浜プリンスホテルスケートセンタで間違いない。現在の採点システム風に表記すると、内容は(間違ってなければ)以下の通り。ちなみに、SPは3位で、最後から2番目の滑走順である。


(デスドロップ)
3lo
3Lz
3F
2A
SpSq
[スパイラルシークエンス]
1S(すっぽ抜け、予定は多分3S)
LSp[レイバックスピン]
2Lz(3Lzにはする予定だったらしいが、ひょっとしてコンビネーションか)
3T+2T
2A+2F+SEQ
CCoSp
[キャメルと足替えのコンビネーションスピン]
USp[アップライトスピン]


3lo!!!村主のループですよ皆さん。しかもトリプルをちゃんと降りてる。もう巷ではすっかり有名だが、エッジジャンプの中でも特にループが苦手な彼女は、新採点システムになってからこのジャンプを跳んでない。でも、その昔はこんな要素で滑ってたんだなぁ。3T+2Tも最近はしてないけど。ジャンパーから始まっている辺り、やはり日本人選手だ。
ところで、高さというとジャンプって感じだが、ジャンプしながら行う要素でも高さがあるのはいい。最初にデスドロップが入るが、一時停止で確認しても、すごい高さである。今でもフライングシットスピンなどでのジャンプは高い。地味な部分かもしれないが、チェックしたいトコロ。


今季最も蓋を開けてみないと分からない選手になったが、ぜひとも「ノーミスで元気一杯」滑ってほしい。