スケートカナダ観戦レポ#2-男子シングルSP-


公式サイトにPlanned Program Contentがあるが、何故か男子シングルはSP/FPともない。何故だ?


トマシュ・ベルメル選手
発音がこれでいいのか、かなり気になるが。これまた・・・すごい衣装だ。曲のどの辺りから、こういう衣装にしようと思いついたのか、ぜひ聞きたい。途中アップテンポの曲調に変わったのに、むしろ振り付けが大人しくなり、見てる者に何となくフラストレーションを起こさせるのは改善した方がいいかなと思う。3Aだけでなく最後のCCoSpで足替えするときも、ちょっとグラついてたが、根性で踏ん張ったのはいいと思う。


ステファン・ランビエール選手
この試合を本人はスキップしたがっていたという噂もあるが、最初からやつれて見える。苦手の3Aが2Aになったのは良いけど、4T+3Tの時ファーストが回転不足で前向きに降りたために転んだのは痛い。規定から外れるため、減点がすごい事に。トゥを付いたと同時に両足で離氷が行われてたけど、やや勢いがなかったのかもしれない。全Spとも流れている上に、回転速度もこの選手にしては遅い。おまけにSpの入りでの転倒と、信じられないものを見た。スケーティングスピードも非常にあり、PCSは7位とは思えないほど高いため、名前なしで見ると上位選手に何かあったとすぐ分かるスコア表になっている。どこか、心ここにあらずという感じの演技だった。でも、こういう事があるからシングルは面白いなと思う。予想通りなばかりでは、試合結果みる必要ないし。NHK杯では完成されたSPが見れることを期待!にしても、キスクラで見る彼は何て細いのだろう。


ヤニック・ポンセロ選手
何かとお騒がせのジュベール選手にとって代わり、仏スケ連期待の星?の登場である。せっかく4回転を決めたが、4T+2T+SEQとなったため、規定から外れて残念な結果に。3Lzもかなり軸が斜めのまま着氷しているので、重心が崩れてお手つきとなっている。まだ全体的に洗練されてないが、何でもできる選手なので、2年後くらいにはかなりの強敵になりそうだ。ジュベール選手と同じく、今時珍しい、重量系選手だし頑張って欲しいところ。


ジョニー・ウィアー選手

ナイトを表す馬が描かれたモノトーンの衣装に、今までと違って男性的な振付がよく合っている。オッサンくさく年相応になったということか。シットスピンはすごく深いが、フリーレッグをまっすぐ伸ばすと、もっときれいになると思う(五十嵐さん風に)。CCoSpとSlSpの間で、緩急をつけるためのワザとだと思うが、アレっと思うほど動作がなくなるのは不味い気もする。って思ったら、やっぱりTransitionだけ6点台に。最後のどうだ!ポーズも眼光するどく、いいですね。毎回安定してFPへと繋げられそうな良プロのようだ。一番良かったように思う。


高橋大輔選手

キャンベルと違ってエッジにキレがあり、スピードもまずまずの様子。SlStの途中から、後で本人が言ってるようにノってきて、締めのCCoSpも回転速度も一番早くなりそのままフィニッシュへ。まだ未完成な感じが強いが、素晴らしい出だしだ。まさか、1位になるとは。織田選手にいい刺激を受けてるのかも。衣装はクリオネ?という印象だが、安藤選手も腕にヒラヒラ付けたし、これもモロゾフの趣味なのか。

しかし、コーチとして安藤選手に付いてきたからだろうが、キスクラにもきて選手を迎えるいい振付師だなと思う。点が出た時、コーチ以上に喜んでくれるし。ニコルなんて見たことないぞ。安藤選手と一緒にダイエットしたというのに、まだ丸いのはちょっと笑ったが。

話代わるが、高橋選手には、現在本田武史プロがセカンダリコーチについてる。長光コーチの誘いを受けてらしいが、さっきまで戦っていた選手のコーチをするってどんな気持ちだろう。逆に、受ける方も。ある記事によれば、「来年の世界選手権までに、4回転ジャンプをもう一度跳びたい。大輔の手本になるように」との事。泣かせるなよ〜って感じですね。現役日本男子シングル選手で、技で決定的に欠けているのはあと4回転だけなので、ぜひ伝授してもらいたい。



ジェフリー・バトル選手がいないため、#12はないまま。応援選手なので、ちょっとスケカナの楽しみが減ってしまった。今回1位〜4位の選手とランビエール選手だけ、相変わらず半分しか放送しない。最後に、本田コーチ、荒川さん、森下アナの3人で並ぶと、一番本田コーチが小さく見える。あれ、縮んだ?って感じが。荒川さんがヒールを履いていて、かつ森下アナが横幅あるので、そう見えるだけか。