スケートカナダ観戦レポ#3-女子シングルFP-


村主選手、2位おめでとうございます!GPFに向けて、とりあえず大きな一歩になりました。


恩田美栄選手
今度は赤い衣装に。Ex用が黄色とか・・・だったら面白いが。それと、セカンダリに門奈コーチがいる事に気づいた。ジャンプでややふら付きがあったが、大きなミスもないのでFPでは4位!さらにTESだけだと2位!SPのミスがもったいない。ただ、TESと連動するPCSでSS以外が5点台なので、ここを何とかしたいところ。確かに、何を表現したいかも、今ひとつ不明だ。キスクラでジョゼコーチと一緒に喜び合う姿がいいですね。いい表情をしている。


村主章枝選手
今度はかなり微妙な衣装だ。でも、ポニーテールにしているのはいいと思う。モロゾフ、ニコルプロが席巻している中、ズーリンプロにするというチャレンジでどうなるかと思ってたが、結構いいんじゃないだろうか。コミカル路線をする女子シングル選手って殆どいないし。ただ、構成がよろしくない。特にジャンプについては、予定では2Sの所が2Aとなり、しかも失敗している。2Aへの助走に入ってから2Sだった事に気づいたので、2Aに入りきれてないと思われる。思いつきかシークエンスで1Tを入れているが。SlStが短いのも、この影響かもしれない。いずれにしろ、2Sって・・・。3Sの間違いでは?と思いたい。結果的に、荒川さんの指摘通り、トリプルは3種類に。SPよりスピードがあり、3F+2T後のキレのあるランで振り返った途端SpSqに入るのはいい。が、バックインのスパイラルはシズニー選手と同じで伸びやスピードがない。もう少し姿勢を綺麗に見せたいところ。
最近は求められる要素が高度になってきていて、コーチを複数人置く事が珍しくなくなった。プライマリは佐藤コーチでよいが、セカンダリにジャンプを教えるのが得意なコーチを置いた方がいいと思うのだが。選手によっては、さらにサータリーコーチもいるのに、やり方に少々古さを感じさるを得ない。キスクラで、点数に対して想像以上に低く感じているように見えるのも、不安が大きい。スケアメの結果を見ても、SPから3+3を入れないと、かなり厳しい状況にある。NHK杯までに3Lz+3Tを完成してもらいたい。


キム・ユナ選手
完全仰向け状態から、ドーナツへ移るスピンがすごい。しかし、2A+3T+2Loが2A+1Tに、続く3Lz+2Tが3Lzになって転倒したため、大幅なポイント減に。3Lzはやはり腕がハニワ状態で跳び上がっている。癖なのだろう。動揺したのか、スパイラルも姿勢低くキャッチフットにしっかりなれていない。バックインでのスパイラルはやり直しになっている。最後のCCoSpは殆どトラベリングもなく、きれいなスピンだ。ジュニア上がりとしては、出来すぎなくらいなのだが、何か印象に残らない選手だなと思う。若さが感じられないせいかもしれない。韓国に礎を築く選手になるはずなので、今後に期待かな。


ジョアニー・ロシェット選手
SPは髪を降ろしたままだったようだ。邪魔にならないのかな。FPは金髪を生かしたゴージャスな衣装に。3Loの失敗をものともせず、勢いにのったまま地元で花を咲かせる。力強さがあってよいですね。恩田選手が目指す方向になる選手な気がする(こちらの方が年下だけど)。一番良かったかな。


アリッサ・シズニー選手
SPほどスピードやキレなく、スピンの回転速度も落ちているが、それなりにまとめてきたという感じ。3Lo+2Lo+2Loが1Loになったのを回復するために、3Tを3T+2Tへ変更している。ジャンプに難があるが、長すぎる足のせいじゃないかと思ってしまう。シンプルだけど、かわいい衣装で、プログラムも本人と合っているのではないだろうか。アメリカもいい加減、層厚いなぁ。


スザンナ・ポイキオ選手
ベテランの風格漂う、落ち着いた雰囲気がよい選手で、見ていて落ち着く。だが内容を見ると、PCSよりTESで稼いでくる選手という。3連続ジャンプ、ビールマンスピンと、新採点システムにもよく合わせてきていて、感心させられる。ちなみに、最後のジャンプを荒川さんは3Tと解説したが、3Fの間違いである。表彰台組みになるには、PCSで7点台を出す事が課題かなと思う。



今回荒川さんの解説が中々いい感じだった。本田さんもいいが、どうもアナとボールのやり取りができてない気がして。ただ、そのアナも二言目には「真央ちゃん」ってうるさいぞ。今はスケカナだ!(って中国杯でもやるんだろうなー)