#1 旅立ちの前

2007GPSロシア杯観戦のため、モスクワへ行ってきました。各選手の演技内容は、すでに他所さんで、さんざんレビューされています。なので、ここではTVで映されない、競技会場内外の環境、競技前後の選手の様子、そしてモスクワ事情や観光に触れます。特に、来年以降のロシア杯観戦を考えている方にとって、有益な情報になれば嬉しいですね。私自身、そういう情報に助けられました。



Chapter#1 計画する

私は個人で行く事を考えていましたが、結局ツアーを利用しました。理由は、ビザが個人手配できない、全体の料金が殆ど変わらない、チケット手配がかなり厳しい、そしてセキュリティの面に不安があったからです。

ビザやバウチャーが必要な国なのですが、個人で手に入れる事はできません(訂正: 入手できます。申し訳ありません)。旅行会社を通すか、企業や現地家族などの紹介状が必要です。旅行会社の取り扱いは原則観光ビザに限りますが、どこもホテル手配とセットです(訂正:ホテルと別手配もあります)。今なら1ヶ月前申請で無料ですが、これを切ると緊急手配との事で、約5,000円かかります(当記事掲載当時)。


全体の料金については、ロシア事情の処で述べたいと思います。


毎年、チケットは1ヶ月を切ってから発売されます。今回は、約2週間前からでした。チケットは通常、公式サイトに紹介のあるサイト(この情報を載せるのがまた遅い遅い)、日本で言うその辺のプレイガイド、またはホテルに依頼して手に入れるようです。せっかく海外へ行くのだから、当然一番良い席が欲しい処です。が、プレイガイドからの入手は無理だし、ホテルへの依頼はあまり当てになりません(入手自体は問題ないと思うが、いい座席は望めないという意味で)。公式サイトに紹介のあるサイトも、早めにコンタクトを開始してマメにしてやらないと、リスクが高いと思います。私はIntuorist社を利用したのですが、この会社は他のツアー会社のチケット手配も手がける程強力なので、見渡しても日本人が入手したものとしては最高の場所でした。


セキュリティですが、まずこの国へ行った人が少なく、情報が得にくいので難儀しました。一言でいうと、「よく分からない」。言葉も通じず、無知に近いので無論不安です。英語は空港内のショップですら、まず通じません。また、最新の建物でないと、英語表記もない状態です。まめにニュースを見てる人はご存知でしょうが、10月下旬からは選挙のため、毎週デモや集会が行われてもいます。領事館でも、外出の際は気をつけろと広報していました。


ツアー利用にすると、催行人数に達しない場合、中止になるリスクがあります。今回、何故かそれに達しないのに決行しており、少人数でとてもラッキーでした。念のため、バックアップ会社も考えておく事をお奨めします。


●ISUサイトと本大会のアナウンスメント
http://www.isu.org/
http://isu.sportcentric.net/db//files/serve.php?id=591
※あまり計画性のない人へ、偉そうに講釈しましょう。何でもそうですが、情報は”上”から手に入れていくものです。とっくの前にスケジュール、開催場所、公式ホテルなどは決まっています。何故なのかも分からない方は、最も手厚いツアーを探し参加する事にだけ、頭を使って下さい(喧嘩売ってんのか)。

●公式サイト
 http://www.isugrandprix.ru/
※今年は去年のサイトを上書きする形で使用していた。常に未完成な、ふざけたサイト。

● ロシア スケート連盟
 http://www.goldskate.ru/index.shtml
※英語でメールを送っても無視されました。
※自称ITオタクが作ったような、ヘッタクソな設計のサイトなので、ブラウザのセキュリティをあげている人は各ページに飛ばないかも。

● 2007GPSロシア杯観戦ツアーを扱った旅行会社
 Intourist
  http://www.intourist-jpn.co.jp/
 ※ロシアや北欧を扱う老舗。後述するが、特にロシアでは強力なようだ。
 ユーラシアツアーズ
  http://www.euras.co.jp/
 忘れたけど、その他何社かありましたよ。

● ロシア内の手配を直接扱う旅行会社 
 ツムラーレ

  http://www.nettravel-jp.com/info/toiawase/index.htm
 ※現地日本人スタッフもいるらしく、対応もよいが、チケット手配はしてくれない。
 JIC
  http://www.jic-web.co.jp/
 ※頼めばチケット手配もしてくれ、対応も悪くない。

● ロシアメトロサイト
 http://www.metro.ru/
 ※そのマップは首都圏を彷彿とさせる。何と6時から25時まで運行!で、実際に利用すると、分かりやすさは首都圏以上といってよい。