だってロシアだから#15近くて遠い国ロシア


Chapter#15 よもやま話


硬い話に傾いたので、最後は印象に残ったエピソードをいくつか。いやー、やっと全部書けた(長すぎ)。



ロシア人は角砂糖が好きらしい。


本屋を見ないなーとは思っていたが、サイン用のノートが欲しくて文房具店を探すが見当たらない。ホテル近くの24時間営業スーパにもない。ノートどころか筆記用具と言えるものが1点もない。
「ロシア人っておバカさんが多いんですか?」
「ええ、そうです」
添乗員に即答されました。でも、お釣りの計算はとても速い。


会場で同じツアーの人が、日本から持ってきたフィギュアスケートのムック本を見ていた。それを見たそ〜にもじもじしていた、前列のロシア男性に見せると、嬉しそうにページを捲り始めた。
「モスクワにはこういうの売ってないんですか?」(英語)
「ないんだ。いいなぁ、この本、くれないかい」(英語)
素人がフィギュアを習うものやアイスショーなど、TV番組はそれなりにあり、人気らしい。


整氷になったのでトイレに行き、順番を待っていると、前に居た若い子の友人(?)がやってきて間に入ってきた。ツアー客には同じ目にあって、”そういうものなのかな、と思って引いた”という人もいたが、そんな訳あるかー。
「並んでるのが見えないのか?」(日本語)
「友達(?)が順番を取っててくれてたんだ」(ロシア語)
「やかましい、どかんかい」(日本語)
こちとら、高い旅費払って、はるばるやって来たんだよ!と、当然、順番通りにさせた(自分に関してだけ、他の人の分は知らん)。にしても、ケンカのときは通じるって本当だな。


逆パターンが気になって、添乗員に日本ツアーについて聞いた。
「日本へ観光に来るロシア人てどんな感じですか?」
「平均年収は日本より少し少なめなくらいなので、やっぱりお金持ちが多いです。ホテルはニュー○○タニもよく使いますね。スイートに泊まる人も多いです。こういう層には、日本人萌えの人もよくいます」
「日本人萌え!?」
「外人に見つめられると、とりあえずニコって笑い返す事って多いじゃないですか。あれが彼らにはたまらないらしく、『くぅ〜、日本人って良いよねー』なんだそうです」


ブランド品とオシャレが好きなロシア人
本を読まず文房具もあまり持たないロシア人
順番抜かしをするロシア人
日本人萌え〜なロシア人
朝早くから来るのに無駄に残業もするロシア人
お喋りで親切なロシア人
感情がすぐ高ぶるが一方ですぐ忘れもするロシア人

以外だけど、何となく親近感が沸いてきます。


最後に、今季GPロシア杯に行かれる方が、無事に良い試合を見られるといいですね。
そうそう、全部で30万くらい自分はかかりました(お土産の費用はかなり少ない方です)。
理不尽な事や不思議な事があっても、ここでは普通ですよ。だってロシアだから!


#日本-ロシア間の海底に通信ケーブルが何本も引かれたり、日本企業の進出がやっと本格的になったみたいだけど、遅すぎるような。今はブラジルとか南米では?