安床兄弟 1


以前、NHKで放送されたアインシュタインの眼より、『誰よりも高く宙を舞え〜インラインスケート 安床兄弟〜』から。Xスポーツの1つで、時々、J spoで試合を見ている。


幾つかある競技種目の内、彼らが主とするのはVERT(Verticalの略、バート)。ハーフパイプを使って、1演技(1ラン)あたり50秒間滑る。


兄の栄人(26)さんはダイナミックな回転技を得意とし、弟の武士(23)さんは高いエアーとグラインドテクニック(車輪以外の処を使った滑り)を強みとする。出る試合出る試合でメダルを取る、トップ中のトップスケーターだ。兄はカリフォルニア1080やダブルフリップ180、弟はダブルバイキングフリップや1080マックツイストという、殆ど彼ら自身にしかできない大技も持っている。


言葉だと分かりづらいと思うけど、大体こんな感じ。

  • カリフォルニアロール1080 --- 頭を下に斜めの軸で3回転して後ろ向きに着地
  • ダブルフリップ180 -- フリップという膝を抱えての後方縦回転を2回した後、体を180度捻って前向きに着地
  • ダブルバイキングフリップ --- 足が上側にあるドーナツスピンみたいな技で、最後に体を捻って前向きに着地
  • 1080マックツイスト --- 頭をほぼ真下にして3回転してから後ろ向きに着地


同じ”スケート”であるためか、フィギュアと似た部分も多く、見てて結構面白い。でもフィギュアを見慣れていると、回転技には余計なアドバイズもしたくなる。兄は両腕を胸と腹の辺りへ置き、弟は肩近くに両腕ともあるものの開いている。回転力をロスしてるように見えるんですよね。脇を締めたり、胸の上辺りで両手を結んだ方がいいんじゃないかなと。もちろん、決定的な違いもある。足の使い方だ。両膝とも曲げたまま、場合によっては股を開いている。回転時でも体を捻る事で、回転力を生んでるようにも見えるが・・・。ちなみに、着地は両足です。


詳しく見ていくと、逆にフィギュアが学べる処もあるんだろうな。