安床兄弟 2


番組ではインラインスケートの概略と安床兄弟の紹介、エアーの仕組み、そして兄である栄人さんが開発中の技を扱っていた。今回はエアーの仕組みについて。


弟の武志さんは、ハーフパイプの高さ(4M)近くまで跳べる。本人はスピードが大切というが、そのスピードを得るために、パラメータ励振を無駄なく起こしている。初めて聞く言葉だ。まず体を屈めて踏ん張り、次に斜面に差し掛かると徐々に体を伸ばして助走する。言い換えると、重心を低い位置から高い位置へ移動させる事で、加速するのだとか。最高時速は43Kmにもなる。


パラメータ励振の典型例は、ブランコだという。足で踏板を最下の位置まで押し、そこから立ち上がるとスピードアップするのがそうらしい。確かに。ブランコの動きが、そんな難しそうな物理用語で語られるとは知らなかったけど。


また、その高いエアー技術を実現するのが、腰付近にある発達した腸腰筋(ちょうようきん)と脊柱起立筋だ。体を支持する筋肉でもあり、強いゴムのように伸び縮みできる。しかし武志さんは、全然ムキムキな姿はしていない。お兄さんが大きいせいか、華奢にすら見える。


やっぱりこの手の動きって、内転筋の類が必要なのかー。やれやれ。