安床兄弟 3


最後に、兄の栄人さんが開発中の技について。


まずカリフォルニアロール1080を、モーションキャプチャした映像が流れる。インラインスケート版、サルコウジャンプにも見える。右足を先にハーフパイプから離して回転方向へ振り上げ、左足の踏み切りで高さを得る。でもフィギュアに似ているのは踏み切り時のみ。昨日書いたように、体をあまり締めたりはせず、代わりに体を捻る事で回転力を補っているようだ。番組では手足を閉じて、回転速度を1.5倍にしているというけど、それだけじゃないように見えた。


次にメインの「ツイスター」。まず後方宙返りを1回転し、2回目の回転途中に両手を膝から離して体を一度起こし、そのまま横になってさらに回転してから着地する。体勢が全て異なる3回転をする訳だが、2年経過してもまだ完成していなかった(高性能ハイスピードカメラを使うNHKの申込みは、渡りに船だったろう)。


初日の撮影では、6回やって全て失敗した。体への負担が大きいため、その日はそこで終了。二日目、昨日の映像を見て本人は、「体の開きが早い」とつぶやいた。2回転目で両手を膝から離すタイミングが早すぎ、回転力をロスしていると見たらしい。回転不足で両足着地ができず、余分な回転を止められずに転倒していた。


結局、2日目の9回目で見事成功。ちなみに、回転方向は半時計回りだ。サラっとだけど、弟さんの新技、「リューカンアリウープダブルフラットスピン(長い・・・)」の紹介もあった。右方向に助走してハーフパイプ跳び出すのだが、回転は反時計回りに行う。これってルッツジャンプっぽい。


面白い!本田コーチとか連れて行ってみたい。