CSの解説者


本格的なシーズンへ入る前に、文句やお願いを、その2。今回はCS(通信衛星)で活躍している、元選手の皆さんについて。


杉田 秀男
「本来の力を発揮すれば云々」「この選手がジュニアで出てきた時は、皆が驚いたんですよ。何と言ってもですね云々」といった幾つかの小話を毎回毎回言ってくる。それはもう何度も聞いたし、CSまで見るフィギュア好きはそんなの分かりきってます。それどころかその小話さえも覚えちゃってます(年を取って繰り返さずにはいられないのか)。目の前の試合結果について、マニアックに語って欲しいんだけどなあ。ところで、銀河鉄道999に出てくる車掌の声に聞こえてしょうがない。


村主 千香
昨年ぐらいから解説を始めた。「自信を持った演技をして頂けたので」などと変な言い回しをしたり、悪気はないのだろうが笑いながら失敗を指摘するのは止めてもらいたい。また、特に演技中は喋るスピードを上げ、かつ簡潔にまとめて欲しい。過去の演技もよく勉強しているようなのに、あんまり生かされてないのが残念。


田村 岳斗
ザヤックやコンビネーション数もきちんと確認していて、違反があればすぐに指摘する処がいい。本来当たり前な気もするけどね。結果が出るまでとりあえず場を盛り上げる地上波との違い、として大きいと思う。ホンの数試合しか解説してないので、まだちょっと分からないかな(J spoサイトの専用ページは殆ど見てないし)。


樋口 豊
声が小さく聞き取りずらかったが、近年スタッフが声の出力を上げて聞きやすくなった(本人が声を大きくしているとは思えない)。演技の邪魔をしないタイミングに落ち着いた口調で話すため、安心して聞いていられる。さすがにキャリアが長いだけあってバランスも良いが、自身の好みに応じた選手ごとの差はむしろ酷くなってる気がする。しかし最近一番問題なのは、大御所感が強くなりすぎ、周りが妙に合わせている空気だ。


藤森 美恵子
ジャッジ資格を持つだけあり、要素1つ1つについて、理由を付けてレベルまで言及するのが良い。地上波では絶対聞く事のできないクオリティで、「こういう解説が聞きたい」というのを満たしてくれている。最近はアイスダンス担当に偏りつつあるが、次回の世界選手権では、シニアシングル女子もぜひ担当して頂きたい。


宮本 賢二
一番分かりにくいステップについて話す事が多い。地上波では、モノの例えでなく本当に「良い」「悪い」の2つしかないので、どんどん具体的に喋って欲しい。時折選手萌えというかファンみたいな物言いをするが、明るい口調のためか嫌な印象は受けない。振付師目線での語りは珍しいので、もっと活躍してもらいたい。


ダントツで藤森さんが良いです。