2009 ジャパンオープン 3


最後に海外女子選手の皆さんを。


ビアトリサ・リャン
アントニン・ドヴォルザークチェコ)の『交響曲第9番 新世界より』から。うーわー、ジャンプ全滅。最初の2Lzがまだまともなジャンプとは。衣装もキレイだしプログラムも良さそうなのに、もったいない。しかし、何故アメリカ女子は一色だけの衣装が好きなんだろう。


エレーナ・グレボワ
多分、EU選手権以来に見た事になると思うけど、「どちら様でしたっけ?」と思う程見た目が変わってる。顔に肉がつくタイプなせいか、地味系の中背でふくよかなイメージだったのに。いきなり金髪、長身、すらっとした手足、そして派手な衣装と来た。加えてニコライ・リムスキー=コルサコフ(ロシア)の『スペイン奇想曲』使ってるし。しまいには2A+3T(前もやってたっけ?)。以前3T+3Tやってたしね。以前、中野選手も同じFSで使っており、これはその影響受けているなーと感じた。日本選手はとても強いので、まあ当たり前の現象なのかもしれない。当たりプロみたいなので、体力をつけさえれば、すぐパーソナルベスト更新しそうだ。


ジョアニー・ロシェット
サン=サーンス(フランス)の『サムソンとデリラ』より。途中から安藤選手のSPでよく聴いたパートも出てくる。選曲、振付け、そして衣装と正統派まっしぐらなプログラムだ。自信の表れでもあるんだろうな。5種類のジャンプを持ってる上に、着氷後はきっちりチェックを入れるから非常に見映えも良い。キャメルスピンや姿勢変化中は相変らず雑だと思うけど、それ以外は今の時期を考えても、いやお見事としか。PCSも8点台までチラホラ見られるし。あとは自国開催という事もあって凄い事になるであろうプレッシャーを、どう上手く対処するかだけかな。


ラウラ・レピスト
赤い衣装で登場。木琴の音が印象的な、『アディオスノニーノ、フーガと神秘』。全体的に細くなって、肩から背中辺りの筋肉が良い具合に落ちている。フィンランド女子にありがちな「スケーティングはキレイで優美だけど、それ以外あまりパッとしない」のと違って、彼女は力強さとか溌剌さがあって良いなと思う。振付師が昨季と同じであると丸分かりな作りであるは気になるが、可愛らしいプログラムではないかと。ついに3Lzもモノにしたようだし、順当に強敵になってきそう。


よもやチーム欧州に負けるとは・・・。