2009 GPS エリック・ボンパール杯 3


女子FSについて(ってもう今日ロシア杯だけどさ)。


グウェンドリーヌ・ディディエ
失礼ながら、より出来ない方のフランス・ディディエさんですね。『雨に唄えば』を選び、足にもラメを入れて衣装はいい感じ。トゥジャンプの助走で一度深呼吸するのと、2Aの助走中でやるループの構えみたいなのが気になる。一番の問題は猫背かと思ったらアイメイクだった。やりすぎ。フランススケート連盟、女子に力入れて欲しいなー。


アナ・ユルキエビッチ
リベルタンゴ』とはちょっと想像し難い衣装で登場。フリップでトゥを付く時、不必要にフリーレッグを振り上げるタイプらしい。動きは結構シャープだし、スピードもそこそこあって小気味よさはある。太っているのが何より惜しい。ユーロ選手権ではぜひ痩せた姿で見たい。


エレーネ・ゲデバニシヴィリ
ビゼー(フランス)の『カルメン』より。衣装、髪型と中々キレイだと思う。プログラム自体もサッパリした感じなので合ってるけど、少し赤を入れたらもっと良いんじゃないかなと思った。まだ滑り込んだ感じじゃないけど、高さのある3Lzなど、これからかな。ストレートラインステップは複雑な上に上体の動きも結構あって、すごく難しそうだ。総合7位とはもったいないな。


カロリーナ・コストナー
バッハ(ドイツ)のエア(=G戦上のアリア)とヴィヴァルディ(イタリア)の『チェロコンサート』より。青い衣装だけど、この選手にしては地味な感じだろうか。プログラムは正直イマイチ・・・。美しいけれどただそれだけ、というか。3Loは失敗したものの、着氷時の音が何故か気に入った。FSで4位となり総合6位へ。コンビネーションジャンプは、SPと合わせても結局1回だけだった。うーん、ちょっとなあ。


キーラ・コルピ
フリーは継続っぽい。良かった、ボーダー衣装じゃなくて。それでも変だが。毎度毎度、自身の美貌を生かさない衣装を着てくるなと思う。得意のループが2本とも決まらなかったのが痛い。どことなく雑なのと、曲とシンクロしない演技が、何年か見てて残念だなと思う。


キャロライン・ジャン
チャイコフスキー(ロシア)の『くるみ割り人形』より。背も伸びて大分年相応に見えて来たなと思う。キスクラでの悪ガキな様子は相変わらずだが。トゥジャンプは言うまでもなく、エッジジャンプも全て入りが独特なのに、何故かヒョイヒョイ跳ぶ安定性の高さは素晴らしいと思う。スピードの無さといい、ジュニア臭さがなかなか抜けないのが辛いトコかな。


アレクシー・ギルス
レナード・バーンスタインアメリカ)の『オン・ザ・タウン』から。初めて演技を見るなあ。特に変わった処のない選手だが、5種類のジャンプを持ってる上、シニアGP初参戦で総合5位ってスゴイと思う。アメリカは本当に選手層が厚い。


浅田真央
迷走ぶりが衣装にも現われている。前の(といっても1回しか着てないけど)方が良かったのに。もう、何ていうか見ているのが辛い。コメントと現実がチグハグだし。毎年ルール改正があるという事は、同時に毎年異なるトレンドが存在するという事なのに・・・。


中野友加里
やっぱり衣装が変だと思う。冒頭から2A+2A(ないしは3A)までしか振り付けと合ってない。その後は激しさがあまり感じられないプログラムなので、衣装がどんどん浮いてくる。どこで盛り上がっていいかもちょっと迷うというか。中野選手だから上手くまとめてられてはいるけど、却ってそれが災いしてコンパクトになり過ぎているのかもしれない。『火の鳥』という曲自体も、結構、扱いが難しい気もする。関係ないが、ヒマワリの種を拾っていたフラワーガール、ヒラヒラのスカートでないのが新鮮だ。


キム・ヨナ
ガーシュウィンアメリカ)の『ヘ調の協奏曲』より。衣装も変に小細工がなく、いいデザインだ。小さい髪飾りがあるともっといいかも。3Lz+3Tや2A+3Tを本当によくこんな高確率で入れてくるなと感心する。そして何といっても自信に満ち溢れ、空間的な広がりが大きくリンクに収まってしまわない感じがいい。で、圧倒的な1位に。これをオリンピックまで維持できるかが課題ですね。



BSで女子フリーを全員流したのはいいけど、男子のもそうしてくれ。全試合で。