ソチ五輪 男子シングルFS


五輪としておよそ最悪の試合でした。金メダリストになった羽生選手。日本人が金メダルと聞けば嬉しいですが、フィギュアが好きな者としては祝福できません。精神力の弱い上位陣にもがっかりだ。

以前から、五輪や世界選手権については、金メダリストに条件付けをした方が良いと考えていた。例えば、「その試合の獲得点最上位者(つまり1位)」が「ショートとフリーいずれも転倒なし」かつ「男子は最低2回の4回転、女子は3+3と最低1つのルッツ、の成功」を満たさなければならない、といったもの。4回転を入れれば良い訳でもないし、予定や構成上だけの妄想もいらない。

本大会は”金メダリスト該当者なし”、銀メダリスト以下で良かったと思います。今回の状況、トリノ五輪の女子シングルに似てもいる。やはり上位陣は軒並みフリーで失敗。この時の金メダリストは荒川さんでしたが、これもおかしかったと未だに思う。2回もミスを重ね、セカンドトリプルが1つもない上に単独2回転のジャンプがある、と技術的に低い内容だったからです。

日本人選手は芸術(点)に対し健気に技術(点)で戦っているような論調で、解説をする元選手のスケート関係者等も、その誤解を放置どころか助長させています。他国の選手たちを愚弄する前に、足元を見てはどうでしょうか。


今日の英語: 解説
commentary
first person commentary(解説の第一人者)