ソチ五輪 女子シングルFS

白熱の最終グループ、これが全てでした。

こんな良い大会は久しぶりではないでしょうか。それぞれ異なる目標や目的を持った様々な国の選手たちが、同じ時間同じ地にほんの一時集い競い合う。当たり前の事なんだけれども、本質だけが剥き身になったそれを、万感の思いを持って見ていました。

ロシアはついに女子シングルの金メダルを獲得、まだ17歳のソトニコワ選手です。点などについては後日気が向いたら書くとして、若さと生命力に溢れた、力強い演技でした。

キム選手、もう圧倒的に上手い。3つ目のジャンプ後からその次のジャンプまでの間といい、体の隅々に至るまで、痺れるような高いコントロール力を事もなげに発揮。特に体幹部分については、そのいくつもある筋肉1つ1つを意識的に動かしているようにしか見えない。職人技、超絶技巧とでも言うのですかね。

コストナー選手、初めて両方大きなミスのない試合を見た気がします。フリップジャンプは一番だったと思います。空中に浮いているみたいでした。そして何と言っても、フリーレッグのさばき方が本当に美しい。西欧選手の面目躍如ですね。


トリノバンクーバー時代とソチ時代以降との、まさにその世代交代となる演技を披露した6人。彼女たちに心から拍手を。